“男性版産休”が創設されたのをご存じですか?

男性が育児休業を取るなんて、自社(自分)には関係ないと思われる方も多いのではないでしょうか。「仕事に穴が空くから取得して欲しくない」「取得した後、自分の立場・居場所がなくなる」という不安があるからに違いありません。一方で、「イクメン」という言葉もあるように、子どもが小さい時しか味わえない家族の思い出を大切にしようという価値観は、最近では珍しいことではありません。
もし、男性が育児休業を手軽に取得できたら、奥さんや子どもとどのような時間をすごしたいですか?
そんな男性の育児休業を後押しする法改正がなされました。いわゆる「男性版産休」です。具体的には、男性が子の出生直後の8週間のうち4週間まで柔軟な育児休業を取得できるようにした制度です。この制度は、次のようなメリットあります。
① 育休の申出期限が原則の1か月前から2週間前までに短縮される。
② 分割して2回まで取得できる。
③ 事業主との個別合意により休業中に就業も可能(労使協定がある場合)。
(この制度は令和3年6月9日に公布され、公布から1年6カ月以内に施行される予定です。)

 仕事と家庭の両立をしている社員が多くいる会社は、きっと魅力的に見えるに違いありません。
育児休業の積極的な取組は、くるみん認定の取得、両立支援助成金の受給など、会社へのメリットも多くあります。

働き方改革推進支援センターでは、社労士などの専門家派遣によるアドバイスを無料で行っています。お気軽にご相談ください。

(担当専門家 社会保険労務士・中小企業診断士 森島大吾)