助成金の活用は、“お金”だけじゃない!

働き方改革推進支援センターのご相談には、「助成金を受給できるかどうか」というものが多くあります。もちろん、要件さえ満たせば受給できる助成金は多くあります。今回は、助成金のご紹介をしたいと思います。
 今や生産性向上を目指さない経営者はいないと言っても過言ではないでしょう。生産性向上はまさに国の一大テーマですので、生産性の向上に前向きな企業に対して助成金が支給されます。その代表的な助成金が「働き方改革推進支援助成金」です。
 働き方改革推進支援助成金は、生産性を向上させる設備やコンサルティング等に要した費用の3/4(金額によって4/5)が助成されます。それにプラスして時間単位の年次有給休暇、勤務間インターバルの導入、時間外労働の削減が必要要件になります。
「生産性を向上させる設備にどんなものがありますか?」と、具体的に思い浮かばないというようなことを、よく質問されます。私は、「今まで人の手でやっている業務で非効率な部分はありませんか?」と尋ねています。すると、「これも困っていて」、「あれも困っていて」、という話を経営者の方からしてくれます。その業務を機械化していけば対象設備の見当がつきます。さらに、そういうやり取りをしていると、あるべき姿を語っている経営者がいて、とても楽しそうに見えます。
助成金は設備投資の費用を大部分助成してくれるものですが、課題に向かって未来にどうなりたいかということを想像するきっかけを作ってくれるものでもあります。ドラえもんのように生産性を高める都合のよい道具(設備)を私たち専門家からは提案できないかもしれませんが、一緒にあるべき姿を語るそんな支援はできるかもしれません。
 
働き方改革推進支援センターでは、社労士などの専門家派遣によるアドバイスを無料で行っています。お気軽にご相談ください。

(担当専門家 社会保険労務士・中小企業診断士 森島大吾)