決算書を読むのは難しいですよね

決算書を読むのは難しいですよね。

数字の羅列でなにが書いてあるのかさっぱり分からない、作らないとダメだから作っています。というような声が聞こえてきそうですが。

でも決算書を読めるとメリットがたくさんあります。

例えば

①数値目標を立てることが可能になる。

②数値の増減が一目で分かり手立ての検討が可能になる

③資金の流れが分かり、黒字倒産が防げる

④余分なお金を使いすぎていないか分かる

⑤FL比率(飲食店なら)が分かる

⑥生産性が分かる

などなどのメリットがあります。

決算書は企業の頑張りのまとめです。その中身を見て来期に活かすことが出来れば会社は変わります。

せっかくお金を払って決算書を作成したのに本棚に並べておいておくだけではもったいないですよね。

①の数値目標を立てるにはどうすれば良いかについて

まず以下のような図を描き、損益計算書項目を全てこの中に収め簡素化します。

さて、今期の損益計算書をスッキリさせました。ここから来期黒字にするための最低の売上を出す事が可能になります。

そのための式は「黒字にするための最低売上=固定費/限界利益率」です。

まず固定費は40万円ですが限界利益率が分かりませんので計算しましょう。

限界利益率=粗利/売上=75%

限界利益率の75%を先ほどの式に当てはめると

40/75%=53.3333となります。つまり変動費と固定費を支払うために

最低54万円の売上があれば赤字にはならないことが分かります。

決算書から読みとれて会社に役に立つことは沢山あります。

働き方改革賃金を上げるにはあとどれだけの売上が必要なのかも決算書で分かりますよ。